インプラントの金属は骨とくっつくの?
今回は、『インプラントの治療をして、その金属が骨としっかりくっついてくれるのか?』をお話しします。
インプラントに使用される金属
現在歯科の領域だと様々な金属を使っていますが、インプラントにはチタンという金属を用いています。
チタンは、医科の領域では人工関節やペースメーカーみたいなものに使用されていて、身体との相性が非常に良い金属として知られています。
過去、インプラント治療にはチタン以外の金属を使っていた歴史がありますが、現在はチタンが主流となっています。
チタンが主流となっている理由
なぜチタンが主流になっているのかを解説しているのだと思いますか?
その理由は、チタンは骨とくっついてくれる性質を持っているからなのです。
インプラントを入れた後、ネジと面する骨の部分にところに血液が流れ込んできて骨になるのですが、その骨がチタンにくっついて作られるという性質が発見されたため、現在ではチタンを使うことが主流となっています。
これは骨折が治るのと同じようなメカニズムです。
これは、ブローネマルク先生という方が1952年に発見しました。
それ以前のインプラントはチタンとは違う素材で骨とうまくくっつかずに、なかなか普及されない時代が続きました。
チタンの性質の発見によりインプラントの歴史が大きく変わりました。
身体との相性がいいので、アレルギーの報告は滅多にありません。
ただ、ごくまれにアレルギーを持つ人もいます。
いろいろな金属にアレルギーを持っている人や、気になる人は事前に調べてからインプラント治療に臨まれると良いと思います。